BACKSIDE (バックサイド)

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平野流佳と小野光希がW杯ハーフパイプで2戦連続アベック優勝の快挙

2023.02.05

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米カリフォルニア州マンモスマウンテンで開催されていたFISワールドカップ・ハーフパイプ第3戦は、平野流佳と小野光希が優勝。スイス・ラークスで行われた第2戦から、両名ともに2連勝を果たした。
 
ひとり3本のランを行いベストポイントが採用されて順位を決する。今大会では出場していた日本人ライダー7名全員が決勝に駒を進めていた。
 
2本目から強風が吹き荒れる厳しいコンディションだったが、流佳は2本目にスイッチBSダブルコーク1080インディ→BS900ウェドル→FSダブルコーク1440インディ→CABダブルコーク1080トラックドライバー→FSダブルコーク1260インディ→FSアーリーウープ540メロンを決めて91.5ポイントを獲得。ファーストヒットのスイッチBSダブルコーク1080の完成度が高まっており、その結果として全体を通してエアの高さもこれまで以上に増しているように感じた。特に、高さのあるFSダブルコーク1260が印象的だった。

2位はスイッチメソッドから入り、FSダブルコーク1260と1440の高さが際立っていたヴァレンティノ・ギュゼリ(オーストラリア)、3位にはトリックの難易度は物足りなかったがエアと安定感の高さで表彰台を射止めたチェイス・ブラックウェル(アメリカ)が入った。

予選をトップ通過していた戸塚優斗は1本目ではラストヒットのマックツイストで転倒、2本目はルーティンの難易度を上げて2ヒット目にBSダブルコーク1260をもってきたが失敗してしまい、9位でスタートした3本目。スイッチBS1080やFSダブルコーク1440を含むルーティンを成功させるも、CABダブルコーク1080の着地がボトムに返されたのが減点されたのか、83.25とポイントが伸びずに5位でフィニッシュ。
 
平野海祝と片山來夢は80ポイント台をマークしさらなる高みを狙うも強風に阻まれてしまい、あと一歩のところで表彰台には届かず。重野秀一郎は若さと勢いあふれる滑りを披露してくれたものの、3本ともルーティンを完遂することができなかった。
 
一方、女子優勝の光希は1本目、スイッチスタンスからドロップインしてCAB720ウェドルから入ると、FS900テール→BS540ウェドル→FS720インディ→CAB900ステイルフィッシュを決めて90.75ポイントを叩き出し、そのまま逃げ切った。ラストヒットのCAB900は言うまでもなくスイッチスタンスでテイクオフし、ブラインド方向にスイッチで着地するため非常に難易度が高いのだが、エアの高さを含めてパーフェクト。2位のツァイ・シュートン(中国)、3位のマディ・マストロ(アメリカ)、今回は予選落ちしていたがケラルト・カステリェト(スペイン)ら強豪が出揃う中での優勝は非常に価値がある。

予選1位の冨田るきは2本目にバック・トゥ・バック(連続)900を決めるなどして75ポイントをマークするも4位と、惜しくも表彰台を逃した。
 
ハーフパイプの後には延期となっていたスロープスタイル決勝が予定されていたのだが、先述したようにハーフパイプ2本目から強風となってしまい、男女ともに決勝は中止に。予選の順位がリザルトとして採用され、男子はダスティ・ヘンリクセン(アメリカ)、女子はジュリア・マリノ(アメリカ)が優勝。日本人ライダーの男子は長谷川帝勝と荻原大翔の17歳コンビがそれぞれ7、8位、女子は岩渕麗楽が2位、深田茉莉が5位となった。
 
※ノーマルスタンス時のグラブ名で表記
 
男子ハーフパイプ結果
1位 平野流佳(日本)
2位 ヴァレンティノ・ギュゼリ(オーストラリア)
3位 チェイス・ブラックウェル(アメリカ)
5位 戸塚優斗(日本)
6位 平野海祝(日本)
7位 片山來夢(日本)
9位 重野秀一郎(日本)
全結果はこちら
 
女子ハーフパイプ結果
1位 小野光希(日本)
2位 ツァイ・シュートン(中国)
3位 マディ・マストロ(アメリカ)
4位 冨田るき(日本)
全結果はこちら
 
男子スロープスタイル結果
1位 ダスティ・ヘンリクセン(アメリカ)
2位 ヴァレンティノ・ギュゼリ(オーストラリア)
3位 クリス・コーニング(アメリカ)
7位 長谷川帝勝(日本)
8位 荻原大翔(日本)
12位 國武大晃(日本)
36位 木俣椋真(日本)
全結果はこちら
 
女子スロープスタイル結果
1位 ジュリア・マリノ(アメリカ)
2位 岩渕麗楽(日本)
3位 アニカ・モーガン(ドイツ)
5位 深田茉莉(日本)
8位 村瀬由徠(日本)
18位 鬼塚 雅(日本)
全結果はこちら

photos: FIS SNOWBOARD

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