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今シーズンもよさそうだ。来年3月までラニーニャ現象継続の見込み
2022.09.15
弊ウェブマガジンでは再三に渡ってラニーニャ現象の発生確率についてお届けしているのだが、先月の予想よりもさらに上がり、今シーズンも豪雪の予感が高まってきた。初冬(11~1月)にかけて発生する確率が80%にアップしたのだ。さらに、シーズン中の2月にかけてラニーニャ現象が継続する確率が70%、3月までは60%と気象庁が発表している。
同庁によると、太平洋赤道域の中部から東部に見られる海洋表層の冷水は秋の間持続し、東部の海面水温の低い状態が継続する。大気海洋結合モデル(大気と海洋を一体として予測)は、大気と海洋の相互作用により西部から中部で貿易風の強い状態が続くため、エルニーニョ監視海域の海面水温が冬にかけて低くなると予想。よって、ラニーニャ現象が続く可能性が高いとしている。
そうなると、1950年以降3回目となる、3シーズン連続でラニーニャの冬を迎えることになる。今年10月には新型コロナウイルスの水際対策が緩和され、1日当たりの入国者数の上限を撤廃する方向で政府は調整に入っており、個人旅行の受け入れや円安の影響を大きく受けることが想定されるため、今シーズンのパウダー争奪戦は熾烈を極めそうだ。
画像は一昨シーズンの筆者だが、2021年2月いっぱいまで毎週のようにパウダースノーに恵まれた。昨シーズンは3月7日が本州最後のディープパウダーだったように記憶している。今シーズンはさらに長く楽しめるかもしれない。
text: Daisuke Nogami(Chierf Editor)
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