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「WINTER GAMES NZ」ビッグエアで國武大晃が超大技に初成功。女子は鬼塚雅が優勝

2022.09.11

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ニュージーランド・カードローナで開催中の「WINTER GAMES NZ」は終盤に入り、ビッグエアとパークジャムで構成されるSTOMPシリーズが開幕。9月10日にビッグエアが行われ、FIS大会として行われたスロープスタイル&ハーフパイプに引き続き、日本人ライダーたちが大きな存在感を示した。
ビッグエアは独創的なルールが採用され、ライダーたちは4回のランが与えられるのだが、最高難度のテクニカルなトリックと、もっともスタイリッシュなトリックの合計点で争われるというもの。オリンピックを頂点として競技化が加速し続けたことでトリックの高難度化は著しく、スノーボードの本質である表現力が見失われつつあるコンペシーンだけに、このSTOMPシリーズが今後の新たなる可能性を示唆したわけだ。
男子では北京五輪ビッグエアで4位と惜しくもメダルを逃した國武大晃が、その実力を遺憾なく発揮。自身初となるFSクワッドコーク1800ウェドルをクリーンにメイクしたのだ。残念ながら優勝は、テクニカルトリックでFS1800メロンを、スタイルトリックでBSダブルコーク1080でステイルフィッシュをつかみながらスイッチメソッドのように身体を反らせたヴァレンティノ・ギュゼリ(オーストラリア)に軍配が上がったが、國武は2位とMVP賞を獲得した。
國武はSNSで「すごい怖かったから、メイクしたときは立てたうれしさと、生きているうれしさで泣いてしまった」と、死と隣り合わせにある超高難度トリックに挑む恐怖心を吐露しながらも、喜びを爆発させた。3位には、FS1620インディや超絶クールな巨大スイッチメソッドなどを放った長谷川帝勝が食い込んだ。
女子は、FSダブルコーク1080ウェドルとFS360インディを決めた鬼塚雅が優勝。2位は先日のスロープスタイルで優勝を飾った15歳の深田茉莉、3位はニュージーランドに国籍を持つ涌嶋弓流(くうる)となった。
 
WINTER GAMES NZ「STOMP」ビッグエア結果
男子
1位 ヴァレンティノ・ギュゼリ(オーストラリア)
2位 國武大晃(日本)
3位 長谷川帝勝(日本)
女子
1位 鬼塚 雅(日本)
2位 深田茉莉(日本)
3位 涌嶋弓流(ニュージーランド)
 

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