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次世代を担う荻原大翔と村瀬由徠が「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2022」を受賞

2022.05.01

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25年以上に渡ってアクションスポーツシーンを牽引し続けている世界最高峰のコンテスト「X GAMES」が2022年4月、日本に初上陸した。将来的に日本のアクションスポーツの聖地になることを目標としている、千葉・千葉市での開催。大会2日目の23日、日本アクションスポーツ連盟(JASA)が主催する「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2022 NEXT GENERATION」の表彰式が行われた。
もともとはアクションスポーツの認知拡大を目的に開催されていた本アワード。過去には國母和宏や平野歩夢、鬼塚雅らが受賞したこともある栄えある授賞式である。しかし、東京五輪や北京五輪での日本人選手の活躍により、アクションスポーツの認知度は確実に高まった。
そうした現状を踏まえ、今年からはシーンの次世代を担っていくだろうライダーにフォーカスを当てている。スノーボード部門では、16歳の荻原大翔と15歳の村瀬由徠がネクストジェネレーションの栄冠に輝いた。授賞式後、高校生ながら世界で活躍するふたりを直撃。今後の抱負を語ってもらった。
 
荻原大翔(おぎわら・ひろと)
▷生年月日: 2005年7月19日
▷出身地: 茨城県牛久市
 

HirotoOgiwara

 
──JAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2022 NEXT GENERATIONの受賞、おめでとうございます。日本のスノーボードのレベルが上がり同世代にライバルがひしめく中、選ばれたことについての感想を教えてください。
 
まわりにはたくさんのライバルがいるし、その中から選ばれたことは本当にうれしいです。これからもどんどんレベルアップしていきたいと思います。
 
──まだX GAMESへの出場経験はないですが、実際に会場に足を運んでみて感じたことは?
 
最初に入ったとき、スケールのデカさに驚きました。MOTO Xのジャンプとかすごくデカくて。スケートボードもバートのベストトリックを観ていて、僕より若い子がすごい技を決めて会場を沸かせていたし、ホントにすごいイベントですね! 世界で活躍する人たちが集まっている感じが伝わってきて、観ていて面白かったです。
 
──今後のX GAMESに向けて、意欲や抱負を教えてください。
 
やっぱり(米コロラド州)アスペンのX GAMESに一番出たいですね。あのビッグエアなら自分のやりたいことが出せるかなと思います!
 
──X GAMESアスペン大会のジャンプ台であれば、クイントコーク(THE NINESで見せた縦5回転、横6回転の3Dスピン)への挑戦も?
 
もしかしたら入りますね。THE NINESのジャンプ台は、今まで飛んだ中で一番デカかったです。あれくらいのサイズがあれば回せると思います。レネ(リンネカンガス)が1980回していると考えると、ワンチャンあるかもしれないですね(笑)。視野には入っています。
 
──技の高難度化が進む中、自身の強みと今後の課題について教えてください。
自分はスピンが得意だから、そこは活かしていきたいと思います。スロープの場合、世界を見たときに今は外国人のほうがジブは強いですね。今シーズン、W杯をまわれるようになって全然(レベルが)違うなと感じさせられたので、もっとジブが上手くできないといけないと思いました。
 
 
村瀬由徠(むらせ・ゆら)
▷生年月日: 2007年2月1日
▷出身地: 岐阜県岐阜市
 

YuraMurase

 
──JAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2022 NEXT GENERATIONの受賞、おめでとうございます。選ばれたことについて感想を教えてください。
 
あまりこういう賞をいただけることってないと思います。スノーボードでこういう賞は少ないと思うから、そんな数少ない中で私を選んでいただいたことがとてもうれしいです。
 
──X GAMESの会場へ実際に来てみて感じたことは?
 
やっぱりX GAMESは憧れているイベント、大会です。しかも、カッコいいライダーが選ばれて出られる大会なので、私も出たい!ってすごく思います。実際に会場に来てみて、その思いがより強くなりました。
 
──今後のX GAMESに向けて、意欲や抱負を教えてください。
 
まずX GAMES出場選手に選ばれるような、カッコいい滑りをこれからもしていくこと。そして出られるようになったら、自分の今持っているカッコいい滑りというのをもっと世界に知ってもらいたいと思っています。そういう滑りができるように、これからも頑張っていきたいですね!
 
──“カッコいい滑り”と“大会で勝つ滑り”というのは、相反するところもあると思います。どのように考えていますか?
 
大会で勝つためにはカッコいいだけじゃダメだと思っているので、やっぱり技術も磨いていかないといけません。女子のスロープもどんどんレベルが上がってきているので、今年の夏は限界を突破できるようにしたいです! 自分の滑りを忘れずにめっちゃ練習して、大会で結果を残していきたいと思います。
 
 
本アワードで受賞したスケーターやサーファーたちも含め、全員が高校1、2年生だった。そして、X GAMES千葉大会でも10代の日本人選手たちの目覚ましい活躍を見ることができた。日本の横乗りシーンが若い世代から盛り上がっており、その熱は広がりを増すばかりだ。今後も若い世代の活躍を取り上げ、この熱をさらに広めることに尽力していきたい。

photos: JASA

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