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カナダW杯スロープスタイル男子は地元勢がワンツーフィニッシュ。藤森由香は7位
2017.02.13
カナダ・ケベックで行われていたワールドカップのスロープスタイルが閉幕し、男子はセブ・トゥーツことセバスチャン・トータント(カナダ)が、女子はジュリア・マリノ(アメリカ)が優勝。日本人で唯一決勝へ駒を進めた藤森由香は7位に終わった。広野あさみは予選で涙を呑む結果に。稲村奎汰と鬼塚雅はDNSだった。
今大会のコースは前半にジャンプセクション、後半にジブセクションが用意されており、ひとり2本のランのベストポイントで争われた。セバスチャンは2本目で、CAB1260→FSダブルコーク1080→BS1440とつなぎ、ジブでは乗り切れなかったアイテムもあったが84.81ポイントを記録し、前日のビッグエア覇者であるマーク・マクモリス(カナダ)やX GAMESスロープスタイルを制したマーカス・クリーブランド(ノルウェー)を僅差で破り、表彰台の中央を射止めた。上位3名のポイント差はわずか0.65。映像をご覧いただければ、誰が勝ってもおかしくない内容だったことが理解できるだろう。
女子優勝のジュリアは、1本目から前半のジャンプでFS540→CABダブルアンダーフリップ900→BS720をクリーンにメイクし、ジブセクションでも攻めの滑りを披露して76.43ポイントを獲得、そのまま逃げ切った。X GAMESのスロープスタイルに続いて、ソチ五輪金メダリストのジェイミー・アンダーソン(アメリカ)を抑えての勝利となり、新たなる女王誕生を予感させる内容だったと言えるだろう。
今大会は7位に終わった藤森だが、スノーボードクロスから転向し、出場選手のなかでも最年長ながら孤軍奮闘している。ビッグエアを含めてコンスタントに成績を伸ばしているだけに、さらなる飛躍に期待したい。