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世界初!? フラットスピンで1800をメイクしたロシア国籍の18歳
2016.09.29
ロシア国籍でイタリア在住の18歳スノーボーダー、ブラッド・ハダリンが、スイス・サースフェーにてフロントサイド1800をメイクした映像がFacebook上で公開された。クワッドコーク1800はビリー・モーガンやマーカス・クリーブランドも成功させているが、フラットスピンでの1800スピンは世界初ということになるのかもしれない。
3Dスピンよりもフラットスピンのほうが遠心力を生み出すことが難しいうえに、フロントサイドスピンで1800を回したブラッド。回転力を生み出すための先行動作を踏まえれば、バックサイドのほうが高回転スピンを仕掛けやすいはずだ。現に、前述した2名のクワッドコークはともにバックサイドスピンだった。また、ノーマルスタンルでの着地を考慮するとフロントサイドスピンの場合、最後の着地への合わせがブラインド回転になるので、ランディングポイントが確認しづらく難しいとされている。
とは言え、今回のブラッドのテイクオフは若干抜けが早いので、以前に稲村奎汰が成功させたスイッチバックサイド1620と類似してくるのではないだろうか。レギュラースタンスからフロントサイド方向にドライブさせながら踏み切っているため、抜けの動作がスイッチバックサイドスピンのようになるからだ。見比べてみると、稲村のフラットスピンのほうが回転をしっかりコントロールしているという点で完成度は高い。
ブラッドは、2016年のリレハンメル・ユース五輪スロープスタイル種目で銀メダルを獲得している新鋭である。テイクオフ時の抜けの早さや、両膝を抱えてのスピン動作に対する物議は醸しそうなものだが、人類はここまで到達したという記録としてどうぞ。
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