2016年に『THE ETERNAL BEAUTY OF SNOWBOARDING（スノーボードの永遠の美しさ）』を発表したフランスの異才、ジェローム・タノン氏が贈る最新作は、ヒマラヤ山脈の一部であるパキスタン・カラコルム山脈に挑む男たちのストーリー『ZABARDAST』。標高5,880mにそびえ立つ前人未到の斜面を求めた3週間を超えるトリップを、ドキュメントタッチで描いている。
これまで経験したことがないほどの恐怖と格闘しながら、握りしめたピッケルを垂直にそびえ立つ氷に突き刺し、歩みを進める自分が正しいのかどうか自問自答を繰り返すシーンから始まる本ストーリー。なぜそこまでして、ファースト・ディセント（前人未到の斜面を滑る）を求めるのか。
ZABARDASTとはウルドゥー語で「素晴らしい」という意味を持つ。本作品に描かれた“素晴らしすぎる”人間ドラマを観ることで、その答えが自ずとわかるはずだ。日本語字幕付き。