MOVIE
ゲレンデのPR動画なのにディープパウダーでスタイルを表現する世界観がカッコいい
2018.09.27
個性派ライダーとして名を馳せるニコラス・ミューラーを輩出し、競技ではLAAX OPENが開催されるなどスノーボーダーの聖地と化しているスイス・ラークス。毎シーズン、趣向を凝らしたムービーを配信している同リゾートが放つ今作は、ディープパウダーが降り積もるバックカントリーを舞台とした、ライダーたちのスタイルにフォーカスした超本格ムービーだ。
メインライダーとして出演している冒頭で述べたニコラス、そしてセベリン・ファン・デル・ミールによる、ビッグピローを豪快に切り裂く瞬間、ナチュラルヒットからスタイリッシュに宙を舞う瞬間、ディープパウダーを美しく巻き上げる瞬間など、彼らのスタイル──言い換えれば、フリースタイルスノーボーディングがアートと化した数々の瞬間を余すことなく、スロー映像で堪能することができる。
また、撮影最終日に合流したジョン・ジャクソンとともに、2012年にリリースされたABSINTHE FILMS作『RESONANCE』でニコラスがカバーを飾った“Moby Dick(白鯨)”と名づけられているポイントへ。かなり難しいアプローチラインから非常に大きな落差があり、しかも着地に適したスウィートスポットはたった1メートルしかない。そんな超難所で繰り出されたジョンのスムースすぎるFS360、そしてニコラスの専売特許であるメソッドエアがラストを飾っている。
スノーボーダーの本能に強烈な刺激を与えるPRムービーを制作したラークス。スノーボード人生で一度は訪れたい、世界屈指のスノーリゾートだ。