O.N.E SHRED CREWとして活動している荒川優希、27歳。近年は幼少期からスノーボードを始めているケースが多く、シーンのトップやオリンピックを目指すのであればそうでなければ目標にすら掲げられないような風潮が強いように感じる。しかし、彼は大学生だった20歳のときにスノーボードに出会い、そしてのめり込み、虎視眈々と下克上を狙っている。そんな荒川が昨シーズン配信していた映像をまとめたフルパート動画を公開。

働いて活動費を貯める傍らでオフトレに励み、シーズンを迎えて滑り込みながら大会を転戦する……という生活を数年繰り返していたが、上達するための新しいやり方を模索するなかで活動内容を見直し、ワーキングホリデーでカナダ・ウィスラーへ渡る決意をした。異なった文化に身を投じて様々なことを吸収し、英語を学びながらライディングに明け暮れている。
荒川は次のように語ってくれた。「きっと20代でスノーボードを始める人は多いと思うんです。自分の周囲でも若くはないけど本気でスノーボードに取り組んでいる人がたくさんいます。そして、生活を考えると将来に不安を感じている人もたくさん知っています。でも、スノーボードがもっと上手くなりたい。そう思っているたくさんのスノーボーダーたちの希望になりたい」
こうした野望を抱きながら、今シーズンもウィスラーを拠点に活動する荒川。パークだけでなく、バックカントリーやストリートでのライディングも配信していく予定だ。