アメリカ期待の17歳、レッド・ジェラードのビデオシリーズが最終回を迎えた。昨今はライディングレベルが非常に高いため競技と撮影を両立させるのが困難な時代だが、それらをともに楽しみながら滑る姿勢を貫き通すレッドの生き様をご覧いただきたい。

舞台は春のカリフォルニア州タホエリア。CAPiTAチームの一員である兄のブレンダン・ジェラードとともに、雪解けにより豪快に流れる滝を眼下に飛び越えるビッグジャンプセッション、そして、ボリアルでのパークセッションを敢行。「兄がいたからこそ今の自分がある」と語るレッドは、身近にお手本となる優秀なスノーボーダーがいたからこそ最短距離で現在の位置まで上り詰め、トップコンペティターである傍らでバックカントリーでのシューティングも両立することができているのだろう。
ラストにはティム・ハンフリーズとのバックカントリーセッションも収録。広大なバックカントリーに自由自在なラインを刻むレッドは、X GAMESやオリンピックでの表彰台のセンターも狙える数少ないライダーのひとりだ。