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最先端トリックが生み出される舞台を造成したパークビルダーという存在価値
2017.06.20
当サイトでも幾度となく取り上げている、米カリフォルニア州マンモスマウンテンで行われたSUPERPARK 21。世界中からトップライダーが招聘されて豪華絢爛なトリックが数多く放たれたわけだが、今回はその舞台を造成したクルーに注目したい。
カリフォルニア州とは正反対の東海岸はバーモント州に位置するカリンシアパークのビルダーたちにより造成されたアイテムたちは、ジャンプやトランジション、ジビングを複合的に組み合わせた最先端のものばかり。こうした最高峰の舞台で世界のトップライダーたちがトリックを仕掛けるからこそ、素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられるのだが、その背景には、ただ巨大で最先端なだけではなく、安全設計なアイテムであることが最重要である。だからこそ“攻められる”というライダー心理が働き、その効果があってこそハイパフォーマンスが生み出されるのだ。
僕たち一般スノーボーダーが遊ぶパークにも同じことが言えるだろう。クオリティの高いパークを見極めることができれば、気持ちよく飛ぶことができるし、上達スピードはきっと速くなる。だが、すべてのパークビルダーがカリンシアパークのように腕がいいわけではないので、質の悪いパークを選んでしまったら大ケガに繋がりかねない。滑走スキルも大切だが、アイテムを見る眼を養う必要もあるということだ。