フォトグラファーのバーノン・デックによる、バックカントリーでの撮影方法を自らが現場で語りながらわかりやすくレクチャーしてくれる『LEARING BY DOING』。これを観ることで、知られざるバックカントリーでの撮影舞台裏が見えてくる。

出演ライダーは、ソチ五輪スロープスタイル金メダリストのセイジ・コッツェンバーグと、撮影も含め頻繁に日本を訪れているニュージーランドに出自を持つウィル・ジャックウェイズ。アプローチラインやエアの軌道を綿密に打ち合わせてバーノンが作品を残していく過程や、撮影に適したポイントを見定めながらトライ＆エラーを繰り返す様から、ひと筋縄ではいかないバックカントリーでの撮影の難しさを知ることができる。それと同時に、いい画を残せたときの充足感や達成感を感じることで、こうした撮影活動の真の魅力を理解することができるはずだ。
本作はもちろん英語による解説なのだが、スノーボーダーであれば言葉はわからずとも大筋を把握することができるだろう。このように撮影された貴重な写真たちが、スノーボード専門誌や専門サイトを飾っているということである。