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オリンピック決勝前に立ち返る。『SUNDAY IN THE PARK』が映すスロープスタイルの原点
2026.02.18
ミラノ・コルティナ五輪スロープスタイル男女ファイナルが行われるこの日だからこそ、競技の根底に流れる“原点”へと視線を戻したい。
米カリフォルニア州ベアマウンテンを舞台に続く連載パークムービー『SUNDAY IN THE PARK』。15年以上にわたり発信されてきたこのシリーズは、トリックの難度競争とは異なる文脈で、パークライディングの本質的な魅力を映し出してきた。
今シーズンのエピソード3で印象的なライダーは、ラストパートを務めるマイリー・メッツガーだ。S字にうねるカーブレールを、繊細かつ大胆な体重移動で抜けていくテクニカルなアプローチ。そして、ワンフットという制約をあえて選択し、レールを攻略してみせるクリエイティビティ。そのライディングは、コンテストとは一線を画する“遊びの深度”を示している。
さらに目を引くのが、そのスタイルを象徴するファッションだ。奇抜でありながら、どこか自然体。ライディングと同様に、自己表現としての一貫性がそこにある。
フリースタイルスノーボーディングは本来、“自由な遊び”である。パークはその入り口であり、ラインを選び、アイテムと対話し、自分の感性を滑りへと変換する場所だ。そして、その延長線上に競技としてのスロープスタイルが存在している。
『SUNDAY IN THE PARK』に流れているのは、まさにその源流である。トリックの難度だけでは測れない、もうひとつの評価軸。この価値観を知ることで、スロープスタイルの見え方はきっと変わるし、面白くなる。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




