MOVIE
“競技”ではなく、“極上の雪”を追う理由。SKETCHY SUNCA『JAPOW FILE』が映すフリースタイルの原点
2026.02.15
ミラノ・コルティナ五輪の熱気に包まれている今。4年に一度の大舞台で輝いた者、その舞台を目指した者、そして、競技とは異なる場所で自身のスノーボードを追求し続ける者たち。それぞれの立場は違えど、トップシーズンの真冬、彼らが向かう先は変わらない。極上のパウダースノーが降り積もった雪山である。
平昌五輪ハーフパイプ7位の片山來夢、北京五輪ビッグエア9位の大塚健、さらに今井郁海、高橋龍正、宮澤悠太朗。彼らによって構成されるSKETCHY SUNCAクルーもまた、いい雪を求め追いかける旅を続けている。
今年1月。降雪を頼りに移動を重ねながらシューティングを敢行。そのセッションの記録をまとめたムービー『JAPOW FILE』エピソード1が公開された。
オリンピックイヤーの影響もあり、スノーボードは再び“競技”としての側面が強く照らされている。高回転スピン、高難度トリック。もちろんそれもスノーボードの進化であり、魅力のひとつだ。
だが同時に、忘れてはならない感覚がある。雪山を自由に滑るという、フリースタイルスノーボーディングの根源的な快感だ。ラインを選び、地形と対話し、浮遊感を感じながら滑る。SKETCHY SUNCAの映像に流れているのは、そうした原点に近い時間である。
このムービーが表現しているのはトリックの難度ではない。雪と遊ぶという行為そのものの豊かさだ。
SKETCHY SUNCAクルーのセッションは、その事実を雄弁に語っている。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




