MOVIE
20年にわたって雪山に刻まれてきた“生きる線”。HEART FILMS『Lines of Life』本編公開
2026.02.07
2006年に産声を上げたHEART FILMSが、今年で20周年を迎えた。その節目に完成した記念作品『Lines of Life』が、ついにオンラインで公開された。
予告編が解禁された際、本作は「20年の軌跡を描く集大成」として紹介した。だが本編を通して観ると、それは単なる周年記念作品ではないことが、はっきりと伝わってくる。
『Lines of Life』は、HEART FILMSというフィルムクルーが、どのように雪山と向き合い、どのように“生きてきたのか”を記録した、極めて普遍的なドキュメントだ。
物語の中心にいるのは、第1作目からカメラの前に立ち続けてきた小西隆文。日本、カナダ、アラスカ、ヨーロッパ。時代も場所も異なる雪山で刻まれてきた無数のラインが、彼を軸に重なっていく。そこに、中村陽子や佐藤亜耶といったスノーボーダーはもちろん、フリースタイルスキーヤーたちの滑りも交差し、それぞれの人生の“線”がひとつの流れを形づくっていく。
『Lines of Life』には、ともに挑み、笑い、失敗し、刻んできた数えきれないラインが、そのまま映し出されている。それぞれの滑りには個性が投影されており、雪山という場所で交わりながら、ライダーたちの人生の線として描かれていく──そんな印象を強く残す作品だ。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




