MOVIE
日本の雪は、彼らにとって「夢」だった。スロバキア人スノーボーダーが描いた短編ムービー『YUME』
2026.01.21
ここ数年、ヨーロッパは降雪に恵まれていない。2026年1月、スイス・ラークスで「LAAX OPEN」を取材した際、ローカルスノーボーダーたちは口々にそう嘆いていた。雪は降る。しかし、“いつもの冬”が来ない。コンディションのブレが大きくなり、シーズンが読めない。
本作の主役たちはスロバキア人。もともとスイスより降雪量が少ない国であり、もちろん例外ではない。そんな彼らにとって、日本は「夢の国」になる。雪の量だけではない。伝説のパウダーが降り、山と街が近く、冬そのものがカルチャーとして成立している場所。長い間、彼らはその“理想の冬”を思い描いてきた。
短編ムービー『YUME』は、その憧れが現実へ触れる瞬間を、エピックさとコメディの間で描く作品だ。クルーの言葉がいい。
「ずっと昔から、日本の伝説的なパウダースノーを夢見てきた。何年もの間、その夢は夢のままだった。日本には“YUME”という言葉がある。夢は現実になるのか、それとも欲望のまま、眠りの中や日常のルーティンの中で追いかけ続けるだけなのか」
少雪の国から来たふたりが、雪の多すぎる国で何を見て、何を持ち帰るのか。JAPOWが世界中のスノーボーダーにとって特別であり続ける理由が、このムービーに映し出されている。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




