カナダ・ブリティッシュコロンビア（BC）州レベルストーク周辺の山々を舞台に、スケールの大きさが際立つ映像作品『SHRIMP SANDWICH』が公開された。制作は、BACKSIDEでもたびたび紹介してきたヨハン・ローゼン。2年間にわたり「目標を定めず、ただ仲間と滑り、撮りためた映像」をゆるやかにつないだ結果、ひとつの作品として自然に形を成したという。
出演はスヴェン・ソーグレン、ブリン・アレクサンダー、マリー・ランド、ヨハン自身のほか、イルヴァ・ルナルスドーティル、ギャレット・ワーニック、ハンス・ミンドニッチら個性派ぞろい。内陸BC州特有の深く乾いたパウダー、斜度のあるスパイン、巨大な自然地形、そのどれもがレベルストークらしい迫力に満ちている。
タイトルの“SHRIMP SANDWICH（エビサンド）”はスウェーデンの言い回しで、「苦労せずにするりと物事が進む」という意味を持つ。まさに本作は、撮る側・滑る側の肩の力が抜けた状態から生まれた自由な一本だ。
しかし映し出されるラインは、どれも本気のバックカントリーフリースタイル。リラックスした空気感と緊張感の同居が、この作品ならではの魅力となっている。
大迫力のロケーションに、心拍数が一段上がるはずだ。

text: Daisuke Nogami（Chief Editor）