スイス・ラークスで毎年公開されている連載パークムービー『THE CRAP SHOW』から、24-25シーズンの最終回が公開された。
世界屈指のクオリティを誇るパークを舞台にした本シリーズは、単なるローカルムービーではなく、ヨーロッパのパークスタイルを知る最良のアーカイブとして長く支持されている。その最新作はシーズンをまたいでの公開となり、北米とは異なる欧州ならではの美学や空気感を、シーズン前のタイミングにあえてドロップした。
今作には、シーズンの終わりを告げる「CLOSING CUP」の模様も収録。ふたつのレールをつないだトリプルダウンのロングレールに挑むライダーたちの姿は、難易度とリアルをそのまま映し出す。多くのスノーボーダーが抜ききれないなか、メイクしたライダーを称える編集は、会場の熱量をそのまま閉じ込めたような臨場感がある。
欧州のパークカルチャーが凝縮された約10分。ハウツー動画では得られない、“感覚の情報”が詰まったエピソードだ。

text: Daisuke Nogami（Chief Editor）