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東京と白馬に魅せられたスヴェン・ソーグレンが切り取る、日本のリアル。我が国の素晴らしさを再確認する旅動画
2025.05.28
スロープスタイルが五輪種目として初採用された2014年、スウェーデン代表として出場したスヴェン・ソーグレンは、いきなり4位という好成績を残して世界にその名を轟かせた。「X GAMES」でもスロープスタイルとビッグエアで計8個のメダルを獲得し、長年にわたりコンテストシーンのトップを走り続けてきた存在である。
そんな彼が、近年はバックカントリーやストリートへと軸足を移し、自身のスタイルを再定義する活動に取り組んでいることは、すでに弊ウェブマガジンでもたびたび紹介してきたとおりだ。
2025年2月、スヴェンはロシアに出自を持つプロスノーボーダーのヴラド・カダリン、映像作家のレスリー・シャープとダヴィデ・ディ・イアンニらとともに日本を訪れた。目的はそれぞれのビデオパートの撮影。しかし、本記事で紹介するムービーは、ライフスタイルに重きを置いたドキュメンタリー寄りの構成となっている。
舞台となったのは、東京と白馬。街と山、喧騒と静寂、人工と自然──相反するふたつのフィールドを旅するなかで、彼らが何に魅了されたのかが映像には克明に記録されている。こと白馬においては、史上もっとも積雪の多いシーズンのひとつと言っても過言ではない24-25シーズンの深雪と、非日常的な地形が彼らを圧倒した。
目的は撮影であったとしても、それ以上に印象的なのは、“文化”と“雪”の融合を全身で受け止めている外国人スノーボーダーたちの姿である。スノーボードの核心にある「旅」と「自由」を映像として共有することで、視聴者の感覚をも呼び覚ます。
日本に生まれてスノーボーダーになってよかった。きっと、そう感じてもらえるはずだ。