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“スノーボードの聖地”に刻まれた日本人のスタイル。日米の架け橋的存在の男が手がける『LLAMA PUNCH』
2025.05.21
スノーボードカルチャーの交差点、米カリフォルニア州マンモスマウンテン。春になると世界中からスノーボーダーが集い、グローバルな熱気に包まれるこの地で、日米の架け橋的存在として活動する日系アメリカ人スノーボーダー・YOSHI(込山剛士)が手がける映像シリーズ『LLAMA PUNCH』を追い続けてきた弊ウェブマガジンが、最新作をお届けする。
今作は、2023-24シーズンの春にマンモスで撮影された映像。YOSHIは、スノーシーズンはマンモス、グリーンシーズンは長野・白馬というデュアルライフを送りながら、日米の文化やスタイルを独自の視点で映像に落とし込んでいる。
作品では、長谷川帝勝や高森日葵、柿本優空といった日本人の若手ライダーたちが、現地の空気感に自然体で溶け込みながら存在感あるパートを披露。さらに、YOSHIと妻・上田ユキエの愛息・込山虎之介も、スノーボードとスケートボードの双方で出演しており、その著しい成長が印象的だ。
また本作には、マンモスをホームとするローカルライダーたちも多数出演。なかでも、兄弟ライダーとして知られるダスティ&ディロン・ヘンリクセンの滑りは、春の雪山に漂う自由で開放的な空気感とリンクしながら、セッションにさらなる熱量と深みをもたらしている。
今春のマンモスもまた、変わらず世界中の滑り手たちでにぎわっている。LLAMA PUNCHは、そんな“いま”を象徴するシリーズ。コンテストで頂点を目指すため技に磨きをかける者、ライフスタイルとしてフリースタイルスノーボーディングを楽しんでいる者など、目的は違えど、ハイファイブを交わし合う。日常と非日常が交錯する春の雪山に刻まれた、ひとつの物語だ。