カナダ・ブリティッシュコロンビア州に位置するバックカントリーの聖地、ボールドフェイス・ロッジを舞台に、2回目となる「LOW MAINTENANCE」が開催された。このイベントは、プロライダーたちが若手ライダーにバックカントリーを中心としたライディングの経験を提供し、技術や感性を育むことを目的にスタート。単なる撮影トリップとは異なる“成長の場”として、着実に存在感を高めている。
日本からは、片山來夢と大塚健が参加。両者ともオリンピック出場経験を持ち、現在はフリースタイルの本質を追求する表現者として活動している。來夢が中心となっているムービープロジェクト「SKETCHY SUNCA」にも健は参加しており、バックカントリーライディングを軸に活動の幅を広げている。かつては本イベントに参加している若手たちと同じ立場だった彼らにとって、教える側として関わることは、また別の意義があったはずだ。
公開されたムービーには、ライディングシーンだけでなく、現場のリアルな空気感も収められている。映像終盤では、ボールドフェイス・ロッジの創設者ジェフ・ペンシエロの娘でありイベント発起人のエステール・ペンシエロが、「今年のLOW MAINTENANCEは今までで一番楽しかったわ。夜には花火やたき火もあって、素晴らしい締めくくりだったしね」と語る場面も。滑りだけでなく、参加者同士のつながりや、現地でしか得られない体験の大きさが伝わってくる。
英語での会話がところどころに出てくるが、表現は比較的シンプル。英語に苦手意識がある人でも、雰囲気を楽しみながら視聴できるはずだ。
若手ライダーたちがトッププロに刺激を受け、未来へと歩み出す──そんな光景をぜひ目に焼きつけてほしい。