BACKSIDE (バックサイド)

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MOVIE

ベテランから現役が一堂に会して90年代と今がシンクロする貴重なイベント「HOMESICK」

2024.05.03

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さる3月22~24日、今はなき伝統の一戦「BURTON US OPEN」がもともと開催されていた米バーリントン州ストラットンにて、昨年に引き続き、あのイベントが帰ってきた。EAST STREET ARCHIVESが主催する「HOMESICK」だ。
その中身は昨年同様、初日に「OG DOWNHILL」、2日目にはソルトレイクシティ五輪ハーフパイプ金メダリストのロス・パワーズが冠となった「POWERS RETRO PIPE」、3日目の最終日は本記事で紹介するムービーを配信しているゼブ・パウエルによる「ZEBULON RAIL JAM」が行われた。
日本でもそうだったが、3月下旬にもかかわらず大雪に見舞われ、POWERS RETRO PIPEはまるで、“POWDER” RETRO PIPEに。コンディションは芳しくなかったが、ロスやオリンピックなどの解説でおなじみのトッド・リチャーズらベテランから、ゼブやスコット・ブラムなど、新旧ライダーたちがミニパイプで魅せる。11フィート(約3.4m)の高さのハーフパイプは、高回転スピンを生み出すのではなく、オリジナルティあふれるグラブトリックやリップトリックに適しており、見応え抜群のセッションとなった。また、ZEBULON RAIL JAMにはゼブはもちろん、ルーカス・マグーンやジョニー・オコナーらも参加して大いに盛り上がったようだ。
ムービーには登場していないが、ジェフ・ブラッシーやティナ・バシッチ、シャノン・ダンなど、フリースタイルスノーボーディング黎明期に活躍し、現在のシーンを形作った50代のライダーたちも多く参加していた。また、その少し下の世代にあたる40代後半のファビアン・ローラーやキア・ディロン、さらにその下にあたる30代後半のスコッティ・ラゴやジェイク・ブラウベルト、そして、20代前半のゼブといったように、フリースタイル草創期のライダーたちから現役に至るまで、脈々とカルチャーが受け継がれていることがわかる。
我が国ではバンクドスラロームがその役割を担っているが、あらゆる世代の架け橋となるミニパイプを、ここ日本でも再燃させたい。

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