フリースタイルすぎるカービング集団として知られるKORUA SHAPES（コルアシェイプ）最新作『NEON NOIR』が大変興味深い映像作品に仕上がっているので、日本人スノーボーダーのみなさんにもシェアしたい。
コロナ禍を経て昨シーズン、日本の底なしディープパウダーを求めて再来日したKORUAクルー。本作をご覧いただければわかるが、カービングターンを武器にしている彼らのライディング映像だからこそ、バックカントリーでの巨大ジャンプを観るよりも、一般スノーボーダーにとって滑走意欲を掻き立てられるに違いない。
いっぽう、帰国すると故郷スイスでは、日本のそれとは正反対のコンディションが待ち受けていた。この強烈すぎるコントラストが作品のテーマとなり、さらに深掘っていくと、そびえ立つアルプスや、その麓にある古いヨーロッパ建築が建ち並ぶスイスと、メローや山々が連なる北海道、そして喧騒と活気に満ちた東京という、それぞれの国のコントラストまで表現している。今シーズン、日本は暖冬だと騒がれているが、明と暗、どちらに転ぶのだろうか。
カービングターンが中心でも、ここまで表現できる滑走力と編集力と創造力。どうぞご堪能あれ。