BACKSIDE (バックサイド)

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MOVIE

角野友基が40mの超特大ギャップをFS1260で制する衝撃映像を収めた作品『BLINK』

2023.12.12

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キャム・フィッツパトリックとクーパー・ブランナム、そして、アメリカに活動の拠点を移している角野友基が主演の映像作品『BLINK』がSHRED BOTSより公開された。昨シーズン、友基がトリを飾ったムービー『DAY JOB』に続き、米ワイオミング州ジャクソンホールをホームマウンテンとするクルー、THIS IS US INが手掛けた作品である。
20分超のムービーに仕上がっており、北海道を中心とした日本のパートも収録されているのだが、なぜかそこに友基の姿はない。しかし、北海道にはないだろう手つかずのスティープな斜面で攻撃的なラインを描きながらFS360インディを繰り出すなど、前作には収録されていなかったハードなロケーションでのフッテージが刻み込まれている。流暢に英語で会話するシーンなども含め、スノーボードの本場でプロとして活動し、確実に進化している友基の生き様を垣間見ることができる。
見どころは間違いなく、後半15分24秒あたりからだ。昨日(2023年12月11日)、「名作『THE ART OF FLIGHT』の40m特大ジャンプに挑んだセージ&ベンの感動秘話」と題した記事とロケーションは同じなので詳細はそちらに譲るが、トッププロたちも震え上がる130フィート(約40m)のギャップジャンプである。
誰もが最初には飛びたくないだろうが、ジャンケンの結果、友基が飛ぶことに。「(こうなることを)知ってたよ! みんな、ありがとう。昨夜、母に電話したんだ。オレが最初に(飛ぶことを)選ぶと思うよ、って(笑)。よし、みんな声を送ってくれ!」と仲間たちに心境を吐露すると、さすがは百戦錬磨の元コンペティター。そのジャンプスキルと勝負強さを遺憾なく発揮し、ファーストヒットからFS540をメイクしたのだ。セッションがヒートアップしていくと、友基は最終的に、FS1260をテールグラブで決めたのだった。
先出の記事をご一読いただければわかるが、このギャップジャンプは、2018年に発表された名作『THE ART OF FLIGHT』に収録されている象徴的なジャンプだ。そこで主演のトラビス・ライスは、FSダブルコーク1080とBSダブルロデオ1080に成功。同記事で紹介している生動画では、セージもベンも同様に1080をメイクした。ということは、もしかするとこの巨大ギャップジャンプで1260に成功したのは、友基が初なのかもしれない。
日本人ライダーが打ち立てた歴史的瞬間の目撃者になっていただきたい。

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