手つかずの自然地形に己をアジャストさせながらラインを刻み、チーズエッジからクールにボードをコントロールしながら鳥人かのように宙を舞い、崖から回りながら落差あるドロップを決めたかと思えば、雪崩とともに急斜面を駆け抜ける。エリック・ジャクソンとダーシー・シャープが主演の『PRÆY』がSHRED BOTSより公開された。
ジョン・ジャクソンの弟であるエリックは、兄に負けずとも劣らない豪快さに加えて、テクニカルなライディングスタイルが光る。自身が主演する自叙伝的作品『ALIGNMENT』をプロデュースするなど、映像の世界で長きに渡って生きている表現者だ。もうひとりの主役であるダーシーは、今年2月のFISワールドカップ・スロープスタイルで優勝するなど、今なおコンテストシーンの最前線に立つ。その技術力とバックカントリーやストリートで培った表現力を掛け合わせ、オリジナリティあふれるライディングを披露している。
さらに、フリースタイルスノーボーディングをあらゆる角度から切り取り、映像作品を通して芸術性や自由さを表現する奇才、ビクター・ダビエと、カナダのブッ飛び集団として知られる「THE MANBOYS」の主軸、クリス・ラズマンの2名をフィーチャー。加えて、彼らの仲間であり大先輩のDCP、クリスと同じくTHE MANBOYSのマット・ベルジールらがフレンズとして出演を果たした。
オープニングパートから激しいクラッシュシーンが連発する本ムービーは15分あまり、バックカントリーフリースタイルの最先端が映し出される。タイトルに綴ったとおりだが繰り返そう。これを観ずして、バックカントリーフリースタイルは語れない。