X GAMESでは8個のメダルを獲得、スウェーデンのオリンピアンであり、近年はバックカントリーやストリートでの映像制作にも精を出しているスヴェン・ソーグレン。競技者と表現者を両立させている、世界的にも稀有なライダーのひとりだ。ビッグエア競技においてスピンの高回転化が著しく、その中でも3Dスピンが隆盛を極めていた時代にフラットスピンで勝負に挑む先駆者として、テクニカルかつスタイリッシュなライディングスタイルに定評がある。
そんなスヴェンが地元・スウェーデンのバックカントリーに、ATV（四輪バギー）を利用してDIYパークを造成。スヴェンの先輩格にあたるニルス・アルビッドソン、ロシアのオリンピアンであるヴラド・カダリンらとともに、古来より伝えられている北欧や中欧の風習である“ヴァルプルギスの夜”を祝うためにセッションを行った。4月30日の夕方から5月1日の夕方にかけて行われる慣わしだ。
リズミカルにジャンプするライダーたちをサンセットが演出し、クリエイティブかつファンなライディングスタイルを見事に表現している。陽が落ちると薪を焼べ、焚き火越えのジャンプセッションも行われた。
スウェーデンの文化を感じながら、スヴェンらの美しいセッションに酔いしれてほしい。