ヨーロッパ各国を代表するストリートキラーたちが2年という歳月を費やして撮影を行った大作『HEXAGON PROJECT』。弊ウェブマガジンでは切り分けられて順次公開される出演ライダーたちのビデオパートを紹介しているわけだが、ついにトリを飾ったドミニク・ワグナー（オーストリア）が満を持して登場する。
ドミニクについて説明しておくと、6歳からスノーボードを始めると18歳まではコンテストに明け暮れるスノーボードライフを過ごしてきた。その後、ようやく自身が“やりたい”と思えるフリースタイルスノーボーディングに目覚め、20歳でNITRO（ナイトロ）からスポンサードを受けるようになる。近年のシーンの潮流を鑑みると、遅咲きのデビューと言えるだろう。
本ムービーを発信しているイギリスのメディア「METHOD MAG」に掲載されているドミニクのインタビューを読み進めると、「10代の自分に借りができたと思っている。若い頃は（現在のような活動が）できなかったから、現状にとても感謝しているんだ。だから大人になった今、若い頃に無理できなかったからこそ、35歳になっても楽しく滑り続けることができていると言えるのかもしれない」という彼の言葉が心に刺さる。
ドミニクは2年に及ぶHEXAGONの撮影において、休むことなく取り組んだそうだ。スノーシーズンは短いからこそ、休んでいる余裕などない。ケガや病気は別だとして、体力的に何かできるのであればロケハンや階段の雪かきに出かける。何もしないで家にいるよりもそうしていたいと考えるドミニク。
情熱と努力の集大成が本パートだ。とくとご覧あれ。