言わずと知れたソチ五輪スロープスタイル金メダリストであり、現在はバックカントリーフリースタイルシーンを牽引するひとりであるセージ・コッツェンバーグが超巨大ジャンプセッションの生動画を公開。タイトルは「例外」や「異常」を意味する『ANOMALY』と銘打たれた。本ムービーを観れば、そう題されているタイトル名が腑に落ちるはずだ。
セージ、ジャレッド・エルストン、ゲイブ・ファーガソンの3名が本記事の主役である。当初、メローなジャンプをイメージしてキックを作ったクルー。しかし、ファーストジャンプを飛んだゲイブのエアを観ていただければわかるように、想定をはるかに超える飛距離と落差だった。これにより、ゲイブは足首をひねってしまい滑ることが許されなかったが、彼の負傷を無駄にせんとばかりに、セージとジャレッドは何度も転倒を重ねながらも計6トリックを成功させた。
その過程にドラマがあるわけだ。ジャンプが大きくなくたって、バックカントリーでなくとも、何度も何度もトリックを仕掛けることを繰り返して成功した経験がある人であれば、必ずこのムービーの面白さや本質を理解できるはず。観て、そして、感じてほしい。
そこには、フリースタイルスノーボーディングの魅力が凝縮されている。だから、僕たちは滑り続けるのだ。