フリースタイルスノーボーディング黎明期はパークを完備しているスノーリゾートは数えるほどしかなかったわけだが、今ではアイテムの大小を問わなければ当たり前のように、ほとんどのゲレンデにスノーパークが常設されている。だが、世界を舞台に戦うコンペティターたちが練習するためには海を渡らなければならず、それらのサイズやクオリティは、彼らのライディングスキルが高まり続けているのに対して、平行線をたどり続けてきた。
そうした状況下で、かつて東京ドームで行われていたビッグエア世界大会で上位に食い込むなど、スロープスタイルを中心に活躍していた岡本圭司が立ち上がり、「THE PARKS」を発足。点ではなく線で、チームとして世界レベルのライダーたちを輩出できるようなパークづくりを目指した。
いっぽうで、初級者からレベルを問わず誰もがフリースタイルを楽しめる文化を日本に醸成したいという想いを胸に、クルーをまとめあげ、日々パークの造成・維持・管理に奮闘している岡本。そんな彼の胸中に迫ったドキュメンタリー作品『THE PARKS ORIGIN』を観ることで、今シーズンのパーク選びや遊び方にも変化が表れるかもしれない。