21歳のレオン・ゲートル（ドイツ）、23歳のモリッツ・アムス（オーストリア）、25歳のモリッツ・トーネン（スイス）の3人が、スイス・ツェルマットでサマーシュレッドをフィルムに収めた。
レオンは今年3月、北京五輪直後に行われたW杯スロープスタイルで3位に食い込み、初の表彰台を射止める躍進ぶりを発揮。アムスはオリンピックイヤーに開催された伝統の一戦・LAAX OPENスロープスタイルで、予選4位通過を果たした実力者だ。テネンは平昌五輪スロープスタイルに出場（ビッグエアはDNS）した唯一のオリンピアンであり年長者として、このクルーを牽引する立場と言えるだろう。
通年滑走可能なツェルマットだが、今年7月下旬には営業の一時停止に追い込まれてしまっただけに例年よりも圧倒的な雪不足の中、ライディングに明け暮れた一行。見どころは後半に収録されているS字のキンクレールで間違いない。三者三様のスタイルで攻略するアクションもさることながら、レールを抜き切ったあとに溢れ出る歓喜のリアクションが観ていてたまらない。
アイテムを攻略する達成感がジビングの醍醐味であるということを、改めて再確認させられる作品だ。