世界中のスノーボーダーたちが熱視線を送る、スイス・ラークスがお届けしてきた連載パークムービー『THE CRAP SHOW』も最終章を迎えた。今作は超個性派ライダーとして名高い、Yung Doliことルーカス・ボームが手掛けるブランドが冠となったミニパイプ大会「DRINK SEXY OPEN」をフィーチャー。ルーカスが得意とするオシャレ小技が仕掛けやすいようにと、リップから飛び出したアイテムを両サイドに用意し、さらにプラットホームのリップ際にはボックスやレールを設置するなど、クリエイティビティが問われるコースが完成した。
かつてABSINTHE FILMSの作品に出演するなど世界的に知られるマックス・ブリや、THE CRAP SHOWでおなじみのエリオ・フマガッリらに混じり、47歳のベテランであるザバー・ホフマンが出演。スノーボードがオリンピックの正式種目として初めて採用された1998年の長野五輪から、ソルトレイク、トリノと3大会連続してハーフパイプに出場している。ミニパイプということもあってか、その動きは健在だ。
このような世代を超えた融合が、世界規模で盛んに巻き起こっている。トリックの難易度を競い合うビッグアイテムではなく、創造力を発揮できるコースを舞台としたセッションがこれからのメインストリームになっていくのだろう。
後半はパークムービーとなっており、多数のヨーロピアンライダーが出演。北米のフリースタイルシーンとは一線を画するアイテムやスタイルを感じながら、16分あまりのムービーを楽しんでほしい。時間がないという方は、およそ5分間のDRINK SEXY OPENだけでもマストチェック。