X GAMESのナックルハックが面白いと感じている感度の高いスノーボーダーであれば、説明は不要だろう。バックパックがトレードマークのクリエイティブライダー、フリッジことフリチョフ・ティッシェンドルフが自身の連載ムービー『FRIDGE PACK』をスタート。初回の舞台はLAAX OPENでおなじみ、スイス・ラークスだ。
24歳のフリッジは北京五輪ノルウェー代表ではない。むしろ、その道は目指していない。もちろん、実力的に目指せないわけではない。ナックルハックに出場している以上、大会が嫌いなわけでもないだろう。本ムービーにはBS1440をスタイリッシュに操るシーンが収録されているほど、高回転スピンのスキルも高い。
しかし、あえて“回さない”美学を貫く姿勢にスノーボーダーとしてのポリシーを強く感じる。やはり滑りを通じての表現力を重んじているからこそ、フリッジはこうしたスノーボードライフを選択しているのだ。
今日から北京五輪が開幕するわけだが、高回転スピンや高難度なジブトリックを目にする前に、フリッジが放つクールなトリックたちを目に焼きつけてほしい。