國母和宏と吉田啓介が先頭に立ち、後進へとバトンを繋ぐべく若手ライダーたちを発掘し、彼らに自己表現を重んじるプロスノーボーダーとしての生き方を明示するべく2019年にローンチしたINK MOVIE。「日本のシーンを塗り替える」という意を込めてINKと命名。競技やパークを通じて培ってきたフリースタイルスキルを、バックカントリーやストリートに舞台を移して表現しているアップカマー集団である。

2019年秋に処女作となる『INK』を発表、2020年秋に2作目となる『INK MOVIE 2』をDVDでリリース。今シーズンは『PANDEMIC』と銘打ちウェビソードとして展開していたが、昨年12月31日に本編となるフルムービーが公開されたのでお届けしたい。
本作を彩るライダーたちは、今井郁海、大友寛介、久保田空也、佐藤正和、高橋福樹、片山來夢、高橋龍正、大久保有利、宮澤悠太朗、戸塚優斗といった面々。オリンピアンから現役コンペティターまでが名を連ねる。彼らの若さあふれる攻めのフッテージの数々もさることながら、撮影現場で繰り広げられているトークを活かした編集がなされていることにより、その臨場感がさらに伝わってくる構成だ。一般的に理解が乏しいだろう、バックカントリーをフリースタイルに攻略する難しさや面白さが、彼らの言葉を通じて少しでも受け入れられることを願う。
これからの日本のフリースタイルシーンを間違いなく担うINKクルーの滑りを、しかと目に焼きつけてほしい。