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道路や迂回路を飛び越えるクラシックスタイルが今新しい。DC『OUTSIDER』を観る
2021.11.05
フリースタイルスノーボーディングが世界中で認知された90年代。当時ゲレンデの主役だったスキーとの決定的な違いである自由度の高いライディングスタイルが、多くの人々を魅了した。
そのひとつの象徴としてビデオに収録されていたのが、ロードギャップやキャットトラックギャップでエアを決めるシーンだった。正統派スキーヤーたちが迂回路を滑走中、突如スノーボーダーが頭上を飛び越えていくシーンに興奮を覚えたものだ。
DCが贈るバックカントリームービー『OUTSIDER』では、その現場である米ワシントン州マウントベイカーのキャットトラックギャップを訪れた。あれから20余年が経過し、フリースタイルスノーボーディングが著しい進化を遂げた結果、それに取り残された一般シーンは反対にフラットバーンやターンに固執するなど画一的な方向に進んでいるような気がしてならない。
だからこそ、こうしたクラシックでありながらアウトサイダーなライディングスタイルが今、新しく感じる。