BACKSIDE (バックサイド)

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MOVIE

“その日一番カッコよかったヤツが勝つ”という大会の原点回帰「RED BULL RECHARGED」

2021.10.28

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スノーボードがオリンピック競技と化してから来年の北京五輪で7回目を数えるわけだが、2010年のバンクーバー五輪からハーフパイプのサイズは劇的には変わっていないものの、当時はダブルコーク1080だった最高峰スピンが12年の時を経て、トリプルコーク1440にまで進化した。ビッグエアでは今や5回転、1800は当たり前。1980まで繰り出される。現在のコンテストのフォーマットはトリックの難易度を最重視しているため当然、技術志向は年々強まる一方だ。
そうした中、すでに結果はお伝えしているとおりだが、我らが片山來夢が2位と躍進した「RED BULL RECHARGED」のハイライト動画をご覧いただきたい。冒頭で述べた現況に風穴を開けるべく2年前にローンチした新競技であり、世界屈指のパークビルダーとして名を馳せるフランク・ウェルズ氏が手掛けたテレインパークを舞台に行われる。その中身とは、フロント/バックサイドのトランジションとパイプウォール、ヒップ、ステップオーバー、レールセクションなど、フリースタイルのあらゆる要素にフリーライディングを掛け合わせたロングコースとなっている。
高難度トリックをつなげなければ勝てないルールであれば、どうしても画一的なルーティンに偏っていくわけだが、この大会はまったく違う。いかに創造性あふれる、意外性の高いトリックでランを構成するかがもっとも重要であり、「その日一番カッコよかったヤツが勝つ」という横乗りスポーツ本来の価値観が多分に含まれているのだ。
これから北京五輪に向けての報道が過熱していくだけに、僕たちスノーボーダーはこうしたマインドを持ち続けていきたい。

Peter Morning / Red Bull Content Pool

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