レトロなプリントにオーバーサイズのウエアを身にまとい、まるで90年代を彷彿とさせる出で立ちのオースティン・スウィーティンとマイルズ・ファロン。これまでの歴史に敬意を払いながら、サステイナブルな時代を意識して作られたQUIKSILVERのHIGH ALTITUDEコレクションのPR動画なのだが、タイトルに綴っているように滑走意欲が否応なしに高められる内容なので紹介したい。
米ワイオミング州ジャクソンホールが舞台。ハイスピードのままサイドヒットに当て込み、トゥイークやアーリーウープ、シフティなどを連発する。パウダーエリアではスプレーを巻き上げる豪快なターンはもちろん、低回転スピンで個性を放つ。フラットバーンではバタートリックに興ずるなど、一般スノーボーダーが模範にしたくなるライディングが凝縮されているのだ。
90年代初頭はハーフパイプやテレインパークが少なかったため、当たり前のように自然地形を見つけてはそのヒットポイントに己をアジャストさせフリースタイルに遊んでいた。雪が降ればパウダースノーを求めてハイクアップ。名作『ROADKILL』の影響を多分に受けて、フラットバーンではグラウンドトリックを繰り出す日々を過ごしてきた。
コンディションや与えられた条件を最大限に活かしたスノーボーディングを、今シーズンも楽しんでほしい。言うまでもないが、降雪のタイミングを見極めることやゲレンデ選びも重要だ。