MOVIE
星野リゾートが造った国内唯一無二のパークでもがきながら頂点を目指す鬼塚雅物語
2021.10.15
世界トップを目指し挑み続ける鬼塚雅と、その夢を全面的にバックアップする星野リゾートのドキュメンタリー『GET OVER』。これまで2回に渡りお届けしてきたわけだが、ついに最終回を迎えた。
今年2月中旬、鬼塚が幼少期から滑り込んできた福島・アルツ磐梯に、彼女が求めるオーダーメイドパーク「Miyabi Park」が出現。ビッグキッカーはもちろん、近年のスロープスタイルコースでは定番アイテムになったトランジションが用意された。
一般スノーボーダーのレベルを鑑みれば、常設されているゲレンデは皆無。国内で唯一無二のハイクオリティパークの誕生である。そこに、相澤亮や稲村奎汰らトップライダーである仲間たちを招き、彼らとセッションしながら世界で通用する技を習得するというストーリーだ。
2020年のBURTON US OPENスロープスタイルで鬼塚は3位に輝いたわけだが、フロント/バックサイドの2連トランジションを含む難コースを制しての結果だった。その際も渡米直前に星野リゾートが同スペックのトランジションを造成し、そこでの練習の賜物だったわけだ。US OPENではバック/フロントサイド・アーリーウープ720を成功させて表彰台を射止めたのだが、昨シーズン取り組んでいたのはダブルクリップラー。より高難度なトリックの習得を目論んだ。
激しいクラッシュにもくじけることなく、毎日トランジションと対峙する鬼塚の葛藤が絶妙に表現されている。それを支える仲間、そして星野リゾートのスタッフたちの想いまでもが伝わってくる本作品。
完結編をお見逃しなく。