MOVIE
1本のボードにまたがり雪と波でファンライドできるのか?『ONE BOARD TWO WORLDS』
2021.10.12
1年半以上前にわずか49秒ながらインパクト絶大のムービーを弊サイトで紹介したのだが、ついにその全貌が明らかになった。
トリノ、バンクーバー五輪ハーフパイプに出場し、X GAMESで銀メダルを獲得するなどフランスを代表するスノーボーダー、マシュー・クレペルが本記事の主役だ。 幼少期から水の循環に従ってボードスポーツを楽しんできたマシューは、冬になると雪山へ赴き、夏は波を求めて横乗りを楽しみ続けてきた。そんな彼が抱き続ける双方の情熱を結集し、同じボードで山と海を乗りこなすという夢が現実と化したのだ。
マシューと同じくフランス人であるサーフボードのシェイパー、アクセル・ローレンツの手により、水雪両用のマジックボードが誕生。最初のプロトタイプから改良が加えられ、ハイブリッドなハンドクラフトボードが完成した。ピレネー山脈の山小屋に滞在し、その後、バスク地方の海へ足を運んだ。本作はすべて100km圏内で撮影されている。
純粋に横乗りを楽しむという、ボードスポーツの原点に立ち返ることを目指すマシュー。ハイパフォーマンスを発揮することが目的ではない。その背景には、双方ともに一般スノーボーダー&サーファーの手に届かないハイレベル化している現状があるのではないか。新たなアプローチとして本ムービーは制作された。
最後に。かつて東京ドームで開催されていた国際大会に出場していたマシューだけに、往年のスノーボーダーであれば彼のことはご存知だろう。その記憶をたどってみてほしい。彼はレギュラースタンスだったはずだ。だが、もともとサーフィンではグーフィースタンスのマシュー。よって、フリーフットでのパウダーライディングもグーフィーになるわけだ。