MOVIE
ストリート大国フィンランドで映像美を追求するアンティ・ユシラの表現力
2021.09.17
フィンランドといえば、ソルトレイクシティ五輪ハーフパイプにモヒカンヘアで出場したヘイキ・ソーサや、ここ日本で開催されていた国際大会のひとつであるTOYOTA BIG AIRで人気を博したエーロ・エッタラ、X GAMESスーパーパイプで金メダルを獲得しているアンティ・アウティなど、多くのトップコンペティターを輩出してきた。彼らは競技生活を終えると撮影活動に勤しむようになり、今なおプロとしてスノーボードの本質を発信しているわけだが、そんなエーロの映像作品に幼き頃に感化されプロスノーボーダーとなり、フィンランドのストリートで活動するアンティ・ユシラが本記事の主役だ。
多くの同世代は競技者として歩み始めていたが、アンティはコンテストに出場することなく撮影活動の道を選んだ。冬季は日照時間が限られているため多忙を極めるが、トニー・カーケラを中心としたKBRクルーの一員として撮影に没頭し、その腕に磨きをかけてきた。
そうしたアンティの滑りを濃厚に凝縮した短編ムービーをK2 SNOWBOARDINGが公開した。舞台は地元フィンランドのストリート。同ブランドのボード、WORLD PEACEのテストを兼ねて行われている。
いくつもの“映(ば)える”スポットに己をアジャストさせるアンティの滑りは、まさしくアートと言って過言ではない。2分47秒の芸術作品をご堪能あれ。