麓の駐車場では上半身裸でスケートボードを楽しみ、山頂付近の氷河ではスノーボードに興ずる。アメリカ・オレゴン州マウントフッドやカナダBC州ウィスラー・ブラッコムなどのサマーキャンプに参加した経験のあるスノーボーダーであればご理解いただけるだろうが、夏のアクティビティとスノーボーディングをともに楽しめる環境に身を置くその高揚感たるや、雪質を差し引いても贅沢なものだ。
筆者は先述した2箇所のサマーキャンプに参加したことがあるのだが、ノルウェーのフォルゲフォンナ氷河が舞台の連載ムービー『FRIDAYS AT FONNA』のエピソード4を観ていると、そうした思い出が蘇ってきた。パークライディングが主となるため、フリーライディングやパウダースノーを愛するベテランスノーボーダーのみなさんは関心が低いのかもしれないが、雪が緩んでいるからこそトップシーズンよりも恐怖心なくエアを楽しめることは間違いない。
コロナ禍以前にこうした環境に身を投じるハードルは決して低くないが、いつかは行ってみたいものだ。