本記事で紹介するムービーの舞台はバックカントリーでもスノーリゾートでもなく、私立高校が森林局から借りて管理しているスロープ。米ユタ州で8年連続でNo.1の称号を受賞する1875年創立の名門校、ワサッチ・アカデミーがアクティビティで使用するスノーボード・スキー施設である。ソルトレイクシティ近郊に位置するマウントプレザントに位置し、この高校はプロスキーヤーを雇ってテレインパークを造らせているというのだ。
そこで、フィル・ハンセンとジェド・スカイの両名はフィルマーのライアン・ファインダーを誘い出し、残雪を利用したDIYパークでのセッションを敢行。電気も水道も通っていない山小屋に泊まりながら、3日間に渡って撮影が行われた。そのときの映像が、アメリカのSLUSH THE MAGAZINEより公開されている。
ライアンいわく、「結果的に今シーズンでもっとも楽しいセッションのひとつになったよ」とのこと。ワサッチ・アカデミーの卒業生はハーバードやマサチューセッツ工科大などの難関大学を含めて進学率100％と学業実績が非常にいいのだが、こうしてプロスノーボーダーたちにスペースを提供して自由にやらせるという粋な計らいがあったからこそ、最高のセッションが生み出されたのだ。