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北京パラリンピックに挑戦する岡本圭司に学ぶ。フィンランド遠征の一日ルポ
2021.03.09
2015年2月に起こしてしまった撮影中の事故により脊髄を損傷し、右足に麻痺の障害を抱えてしまった岡本圭司のことはご存知だろう。それ以前は国際大会に出場する競技者として、また、クルーを率いて映像表現に没頭するなど、フリースタイルスノーボーディングの第一線で活躍。現在はアプリの開発やパーク運営など多岐に渡ってビジネスを展開する傍ら、スノーボードクロスに転向して北京パラリンピック出場を目指し、再びライダーとして活動している。不死鳥のごとく蘇ったわけだ。
今年2月、岡本はパラスノーボードのスノーボードクロスW杯参戦のため、フィンランドにいた。その遠征の一日を彼自身がレポートしている動画が公開されているので、紹介したい。
先述したように順風満帆なライダー活動を行ってきたため、障害を抱えてしまったことでライディングする楽しさや目標を失いかけていたとき、岡本はそれまで経験したことがなかったスノーボードクロスに出会った。やればやるほどタイムが縮まっていくことで得られる充足感とともに、滑ることが再び楽しくなっていったそうだ。
滑れることは当たり前。自身のライディングに行き詰まっていたり、滑ることに対するモチベーションが高まらないというスノーボーダーがいるとしたら、ぜひ岡本の行動を目にして、彼の言葉に耳を傾けてほしい。
そして、残されたシーズンを大切に過ごしてもらいたい。