NIDECKERがお届けする『SLICE ‘N’ DICE』シリーズはこれまで、オーストリアの氷河や白馬のバンクなどを舞台に、フリースタイルなカービングターンで多くのスノーボーダーを魅了してきた。ビッグエアやスーパーパイプ、高度なジブトリックなどに比べると、一般スノーボーダーの視点から見ると感情移入しやすいため、世界中でこうしたアクションが受け入れられているのだろう。
今作は、NIDECKERのお膝元であるスイス・ヴォー州とヴァレー州の周辺に点在するカービングターンに適したリゾートを巡るロードトリップ。ヨーロッパで最初のロックダウンが始まる前の2月のことだった。バンに乗り込み、自由気ままに、日々最高のコンディションを求め、そして雪面にフリースタイルなカービングを刻み込む旅。
3月に入るとフランスで最初のロックダウンが敷かれてしまい当初の予定どおりにはいかなかったようだが、それでも滑走意欲を掻き立てるには十分すぎる内容に仕上がっている。彼らのようなカービングターンをイメージしながら、今シーズンをともに過ごす相棒にワックスを入れてみてはどうだろう。