MOVIE
國母和宏&吉田啓介出演。ブランドン・コカードが贈る秀作『ECHO CHAMBER』
2020.11.11
昨シーズンの『FutureMystic』に引き続き、ブランドン・コカードの才能が爆発した。自ら音を奏で、自ら滑る。映像作家のサム・トゥオルとタッグを組んで贈る映像作品『ECHO CHAMBER』が公開された。
ECHO CHAMBER(エコーチェンバー)とは、閉鎖的なコミュニティの中で同一のコミュニケーションが繰り返されることで、特定の信念が増幅や強化される現象のことを指す。例えば、SNSでのコミュニケーションにおいて意見が合う者同士だけが集まり共鳴した結果、ネガティブな見解や誤った情報だったとしてもその意見が雪だるま式に大きく膨れ上がるケースが多いことからエコーチェンバー現象という言葉が飛び交うようになったのだが、本ムービーはその真逆と言えるだろう。
ブランドンがリスペクトするライダーたちとセッションを繰り返し、そうした特定のスタイルや価値観を集結させることで、よりフリースタイルスノーボーディングの美学が強く訴求されているように感じる。米ユタ州ソルトレイクシティと日本で撮影された本ムービーには、國母和宏と吉田啓介、そして安永楓が出演。それぞれがオリジナリティを表現することで、よりその訴求力が増している。
バックカントリーからストリート、そしてパークに至るまで、あらゆるスノーボーダーが楽しめるムービーに仕上がっているので、各地から届けられる降雪情報により高まっているテンションを、より上げてほしい。