MOVIE
ストリート文化を継承するマスクマンが残雪&国有林をクリエイティブに彩る
2020.07.28
いわゆるミッドウエストに位置づけられる米ウィスコンシン州出身のサム・クラインは、ストリートスノーボーディングの魅力を発信するため自ら覆面をかぶり、『SKIMASK SZN』というムービーシリーズを定期的に配信しているのだが、そのエピソード3が公開された。本ムービーはすべてライダーたちがiPhoneで撮影した素材を使用している。今作では街から飛び出し、オレゴン州マウントフッドの国有林や晩春の残雪を楽しんだ。
雪解け水が滝のように流れるダウン系のポイントで、十分な雪がないながらもアグレッシブにドロップしたかと思えば、倒木ではクリエイティブなジブトリックを連発。雪解けにより岩が剥き出しになれば、それらをジブアイテムに置き換えて遊びまくる。普段からストリートを舞台に想像力を鍛え上げている彼らの手(脚?)にかかれば、ほんの少しの雪さえ残っていれば十二分にライディングを楽しめるということが身に沁みるだろう。
我が国は世界的に見ても降雪量に恵まれているので、パウダーじゃなければ滑りに行かないという人や、雪質が悪くなってきた春先は山から足が遠のいてしまうというスノーボーダーが多いだろう。それはそれで構わないが、こうした遊び方があるということを知っておいて損はないはずだ。