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世界中で巨大エアが求められた2005年。40m級ジャンプ台に挑んだ日本人たちの物語
2020.06.28
今から15年ほど前の2005年4月4〜6日にかけて、福島・南郷にテーブルトップ30m、推定飛距離40mという巨大ジャンプ台が出現した。今はなきスノーボード専門誌・TRANSWORLD SNOWBOARDING JAPAN(以下TWSJ)が企画した「MONSTER KICKER SESSION」。当時としては日本最大級のジャンプ台だった。
同年の5月9日、ノルウェー・ヘムセダルの地でマッズ・ジョンソンが飛距離57mという世界記録をFS360インディで叩き出すなど、世界的にも巨大エアが求められていた。そうした時代背景のもと、弊メディア編集長である野上大介が前職時代にプロジェクトプロデューサーとして立ち、山口睦生、小西隆文、瀬山寿弥、太田宜孝、山本真丈、鈴村暁生、安藤正治ら、世代の異なる当時のビッグエア職人を招聘。さらに、ヘリコプターによる空撮を敢行するなどして、数々のドラマを生み出した。
現在は廃盤だが、そのドキュメンタリームービーが当時TWSJよりリリースされたDVDに収録されており、そうした貴重な動画が出演ライダーである太田のYouTubeチャンネルで公開されたので紹介したい。15年の時を経た今もなお……いや、そんな今だからこそ観てほしい。前人未到のモンスターに挑む日本人ライダーたちの物語から、リスクと表裏一体にあるフリースタイルスノーボーディングの醍醐味、そして、挑戦する男たちの姿勢や彼らの友情に共感いただけるはずだ。