スノーボード界の生ける伝説と称されるテリエ・ハーカンセンは毎年のように、米ワシントン州マウントベイカーで開催されている伝統の一戦・LEGENDARY BANKED SLALOMに参戦している。少しさかのぼり、2019年に出場した際に訪れた同リゾートでのライディングやライフスタイルをまとめた動画が、テリエ自身のYouTubeチャンネルで公開されたのでお届けしたい。
豪雪エリアとしてディープパウダーが有名であり、地形が豊富すぎるマウントベイカーをテリエは縦横無尽に駆ける。コースギャップでは誰もが知る彼オリジナルのメソッドエアを放ち、コース脇ではハンドプラントを連発。これほどまで遊べるポイントが無数に点在するベイカーのポテンシャルの高さを感じると同時に、いつかは行ってみたいゲレンデのひとつとして、あなたのバケットリストに入れていただきたい。
また、彼の親友であり日本が世界に誇る写真家としても知られるリップ・ジンガーとテリエの両名が、食に対して非常に高い意識を持っていることはEAT RIDE RADを通じて発信されているわけだが、そうしたライフスタイルまで垣間見ることができる貴重なムービーとなっている。45歳のテリエがここまでアグレッシブに動ける理由は、ライディングスキルだけで語ることはできないと言うことだ。
さらに、大事には至らなかったようだが、強風により宿泊先や車に倒木が襲いかかり、部屋の壁を貫通してしまうというハプニングも。そんなことはお構いなしに滑り倒すのは、さすがテリエといったところか。
等身大のフィールドで繰り広げられるフッテージが多数収録されているため、レジェンドの偉大さをこれまで以上に理解できるかもしれない。テリエお抱えの映像マン、レオ・チッタデッラによるオリジナリティあふれるエディットが施された本ムービーを、どうぞご堪能あれ。