5分30秒あまりの本ムービーを最初から通して観るのは、人によっては退屈かもしれない。それは、83回連続して失敗するシーンを収録した映像だから。これを聞いて興味が薄れた人はすぐに本記事から離脱することをオススメするが、ストリートレールの名手であるエイキ・ヘルガソンが超高難度なセクションにチャレンジしての話だとしたら、少しだけ付き合う価値があるのかもしれない。
ダウンフラット・エルボーダウン・カーブダウン・キンクレールと聞いてもイメージできない人が大半かと思うので、アイキャッチ画像をよーくご覧いただいたうえで、50-50でトライするイメージをしてほしい。26回目のトライでカーブダウンまで到達し、46、47回目でかなり惜しいところまでいくも、そこからが諦めずにトライすること37本。およそ32段の階段を登っていると推定すると、合計約2,700段。東京スカイツリーの高さ350mに位置する展望デッキから地上までの避難階段が約2,000段なので、どれだけ登ったことか。
こんな時代だからこそ、“為せば成る”という言葉の真意を改めて感じてほしい。