稚拙な表現になってしまうが、ヤバイ小学生が出てきた。ミュートでロンググラブしながらBS720を完璧に操り、全方向540もすでに習得済み。FS360インディはすでに大人顔負けのレベルでスタイリッシュなのだが、本ムービーをご覧いただければわかるとおり、のっけからCAB360でスイッチインディを決めながら見事なまでのポークを披露するヤバイ小学3年生（現在は4年生）。アマチュア動画投稿企画に殴り込みをかけてきたのは、9歳の北山博仁（はくと）だ。
キッズキャンプの草分けであるKIRARA KAMPに4歳の頃参加した経験があり、当時のことを主宰である橋本通代氏はこう振り返る。
「博仁くんのことはしっかり覚えています。2015年にKIRARA KAMPに参加してくれて当時4歳の博仁くんに会ったのですが、そのときすでにボックスもジャンプもすごく上手で驚いた記憶があります。あのときのオーリーがとても目に焼きついています。ただ者ではなかった！」
現在のキッズ事情を探ってみると、一概には言えないものの目安として、小学6年でFSまたはBSの900〜1080、小学5年で同720くらいがトップクラスの平均レベルのようだ。そうしたなか、この少年は冒頭で述べたようにBSはもちろん、FS720も華麗に回す。弊サイトでもおなじみ、トッププロ連中に“スノーボードの未来”と称されるイタリアのニコ・ボンディも同じく9歳であり、ジャンプではBS900を回すのだが、そうしたレベルにもっとも近い位置にいる9歳ライダーなのかもしれない。
コロナ禍に世界中が苦しめられており、スノーボードシーンも例外ではないわけだが、本ムービーを観れば日本スノーボードの未来は明るいと感じていただけるだろう。今後の成長が楽しみだ。