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競技だけでなく“カッコよさ”を表現したいと言い切る14歳 上原勘久郎フルパート動画
2020.04.21
北海道・函館を拠点に活動するTOOLATEクルーの最年少ライダー、14歳の上原勘久郎を紹介したい。パークジャンプで高回転スピンの反復練習に明け暮れている同世代を尻目に、夜のストリートで格闘しながらカッコよさを追究している稀有な存在であり、スケートボードで培ったそのスタイルは年齢を凌駕している。
シーズン中は大会のために遠征を繰り返しながらも、毎晩ボロボロになるまで撮影をこなしてきた上原は、まだ表情があどけない中学生。学業との両立が大変なことは想像に難くないが、滑りの細部に至るまでのこだわりは人一倍強いそうだ。
今年3月に群馬・丸沼高原で行われたスロープスタイル&ジブの大会・MARU“SB”FESTでは、新進気鋭の若手がひしめくなか優勝を飾るなど、スタイルを追究するばかりでなくその実力も証明している。多くのキッズ&ジュニアが目指している競技という方向性だけでなく、ストリートスノーボーディングの世界で撮影のイロハを学びながら、“カッコよさ”を表現したいのだと言い切る上原。
「今はみんなの撮影についていって、カメラ(アングル)とか、自分が滑ってるとき以外の動きなどを学びながら取り組んでいます。周りの先輩や一緒にやっているライダーがとにかくカッコいいので、リスペクトしながらもいつかはマクってやりたいです。もう何人かはマクってやりました(笑)。スノーボードはカッコいいものなので、しっかり“カッコいい”を表現していきたいです」
このようにして、フリースタイルスノーボーディングの本質は若手に受け継がれていくのだろう。上原勘久郎という名前をこの機会にぜひ、覚えておいてほしい。